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2010年4月の5件の記事

2010-04-20

火山噴火で帰国延期

修士論文研究の調査のために、日本に1週間ほど一時帰国することになっていた。そんなところに、アイスランドのEyjafjallajökull(エイヤヒャットラヨークトルとか読むらしい)火山が14日に噴火し、欧州の空が閉鎖されてしまった。

私のフライトは18日だったので、まあ数日で収まれば大丈夫だと思っていたのだが、甘くなかった。スキポール空港もKLMも頻繁に最新情報を更新していたが、再開の見通しは無い、欠航したら空港には来ないように、という情報ばかり。

前日になっても飛ぶかどうか分からなかったので、スキポールの鉄道駅を降りてみると、構内の飛行機出発・到着便案内はCancelledで埋め尽くされていた。

Eruption1

一方で、鉄道のTickets&Servicesには、国際線の窓口に長蛇の列。欧州なら空がダメでも陸があるのだが、当然こちらもパンク状態のはずである。

Eruption2

おとなしくアムステルダムに行って、パーティに参加していると、早々に19日の朝まで飛ばないという情報を聞いてしまい、インターネットでそれを確認。キャンセルが確定。この日のパーティには、他にも2人、帰れなくて困っている人たちがいた。

Eruption3
空は雲ひとつ無い快晴なのにsun 

そうなると、調査の日程調整を再度やり直さないといけない。約1週間ずらす方向で考える。今回の火山噴火の影響でキャンセルされたチケットは、航空会社かチケットを販売した代理店で、同一クラスへの変更や全額払戻しが特別に手数料無料で受けられる。私はインターネットでオランダの代理店から買ったので、情報がすべてオランダ語でよく分からず、KLMのコールセンターに電話するも当然待たされたままでつながらない。(注:チケットの取扱いは、それぞれの航空会社で確認を!)

予定のフライト時刻が過ぎた後に、空港にあるKLMのチケットオフィスに行ってみることにした。もはやCancelledを並べても意味がないことが分かったのか、案内板には便名の表示が無くなっていた。

Eruption4
空っぽの案内板にGoede Reis(良い旅行を)とは、むなしいものである。

チケットオフィスは閉じていて、KLMのスタッフ数名がオフィスの前で対応している。変更も払戻しもコールセンターか代理店に電話しろと言われて、24時間のコールセンターの電話番号がプリントされた紙を渡される。

テロでもないのに、スキポールが閉鎖されてしまった。

Eruption5

その後、コールセンターに電話。数十分待たされた後、超忙しそうなオペレータが出て、あっという間にre-bookingが完了。電話での会話は以前よりだいぶましになった気がするが、早口で時間を読み上げられるとなかなか正確に聞き取れない。繰り返してくれと言うとオペレータはいらついていたが、適当に予約してしまうと後で困るので仕方ない。

そんな中、率先してテストフライト等で安全確認を進めてきたKLMが19日の夜にアムステルダムから上海、ドバイ、ニューヨークへの便をついに再開。20日にはほぼ平常運転に戻る見込み(ただし、アムステルダム→大阪便は欠航)とのこと。

安全最重視で進めてもらいたいが、とりあえず再開の知らせにほっとする。誰もが想定していなかった自然災害による空の便への影響、そして自分もその当事者の1人になるとは思いもしなかった。

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2010-04-16

晴れた日に、アイスバー

春になり、天気のいい日が続いているので、部屋の中ではカーテンを閉めても温度計は30度近くまで上がっている。更にサマータイム実施の影響もあり、日の出ている時間がとても長い。しかし、日中も夜もそれほど気温は高くなく、うっかり薄着で出てしまうと夜はかなり寒い思いをする。

そんな中、念願のアイスバーに初めて行った。昨日、数少ないフローニンゲン在住の日本人の友達の送別会に参加。そして、2次会に行く前に寄ってみることに。

フローニンゲンの中心であるGrote marktにあるカフェに入り、奥に進んだところにある。入口で防寒着(銀のダウンジャケット)を着て、バーの中へ。ちなみに、室温は-9.9度。

Icebar2

年末年始の最低気温と同じくらいなので、当然ながら寒い。誰もいない室内にぼくらが入ると、店員もカウンターにやってくる。客もいないのに中で待っているのは身体によくない。ちなみに、彼女は寒さをしのぐために音楽の音量を大きくして踊っていた。

店内の壁やカウンター、テーブル、椅子などが氷でできているが、融けにくい特殊な氷なのか、ツルツルしていて透明な蝋(ろう)のような感じ。椅子に座っているとどんどん寒くなるので、ずっと立ってぶるぶるしながらビールを1杯だけ飲んで早々に退散。

その後、普通の店で飲み直すために外に出てみると、少しは暖かく感じたが、やはり帰りの自転車はまだ寒かった。

Icebar1

ICE-Bar Groningen
http://www.ice-bar.nl/index.php
マンガによると、ここでの18度は南国の暑さのようです。。

Drie Gezusters Groningen内にあり、営業は木金土の21時から(店内には20時オープンと書いてあった気がするが)。うれしいことに、防寒着も入場も無料で、チャージなどは一切不要。飲み物は多少高めだが、それでもビール1杯が€2.70。

高級店ではないので、グラスは氷製ではありませんpenguin

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2010-04-15

ロッテルダムマラソン完走記

日曜日、初のフルマラソンを走った。結果は、ネットで3時間55分台(グロスで3時間58分台)で無事完走し、当初目標だったグロスでサブ4をぎりぎり達成shine

最大の懸案は、膝の内側の痛み。1ヶ月ほど前の調整ランでラストスパートをしてしまい、痛みが発生。なかなか痛みが引かなかったが、そのまま練習を継続(調整のためのハーフマラソンは欠場)。調整の柱にしていた、Road to Rotterdamというイベントの最終回は本番3週間前の約35km。キロ5分45秒のペースで、かつ約7kmごとに完全に停まって小休止を取るので、実際のレースのペースよりもやや軽めだが、膝も何とか持ちこたえた。その後は痛みを残さないように、ほとんど練習せず、ストレッチや筋トレで我慢。

直前の食事は、炭水化物の割合を増やす(カーボンローディング)らしいので、おかずのほとんどない米やパスタで済ませてみる。また、走っている間にエネルギーを補給するためのジェルやエナジーバーも買っておく(ただし、ランニングパンツのポケットが小さ過ぎて、ジェル1個とバー半分しか入らなかった)。

当日は、在蘭の日本人の皆さんと共に行動。のんびり着替えて、足先にヴァセリンを塗っているとあっという間に移動時間。当日の天気は悪くはなかったが、待っている間の風が冷たい。ウォーミングアップや柔軟をしていると、やはり膝に違和感を感じたのだが、もう何としてでも走るしかない。

11時に恒例の大砲の号砲でスタート。意外とすぐにスタートラインをまたげたので、グロスでサブ4を目指すにはありがたい。ペースはキロ5分30秒弱を保ち、後半は多少遅くなるというシナリオを頭の中に描いていた。前半20kmは予定どおり5kmのスプリットがほぼ27分、後半も35kmまでは28分前半だったので、おおむねシナリオどおりだったが、やはり魔の35km以降は完全にペースが落ちて、キロ6分近く。苦しいレース展開だった。

不思議なことに、膝の痛みはほとんどなく、むしろ後半は足の裏のマメの方が気になってきて、膝のことはどこかに行ってしまった。痛みが出たら完走すら怪しかっただけに、この奇跡は本当にラッキーだった。こまめに水で冷やしたのが良かったのかもしれない。ゴール直後は腰とふくらはぎが痛かったが、その後の飲み会でも膝は全くと言っていいほど元気だった。

ちなみに、翌朝起きてみると、というか、ベッドから立とうと思ったら一度で起き上がれず。。どうやら、麻痺のような状態になっていたのかもしれない。ゆっくり膝を治して、また次に向けてがんばりたいと思える初マラソンだった。まあ、走っている間はもう二度とこんな苦しいことはしたくないと考えていたのだが。

Rotterdammarathon
ゴール後に首にかけてもらったメダル。表は第30回ということで、30の数字。裏には日付とmarathonの文字が。2008年のアムステルダムでのハーフマラソンを走って以来1年半。ようやく目標のフルマラソンまでたどり着いた。

それにしても、オランダ最大の大会ということもあり、沿道の声援がものすごかった。オフィシャルには、5kmおきの水分(水、スポーツドリンク、お茶)と、その間に5kmおき(7.5km, 12.5km...)のスポンジしか提供されないのだが、後半には(大会側ではなく市民の)ボランティアがバナナやオレンジを配ってくれたのがとても嬉しかった。もちろん、日本人の皆さんの声援はばっちり聞こえ、大変励みになりましたhappy01

一番苦しかったのは、ペースががたっと落ちた34kmくらいからだったが、実は20km過ぎくらいもとても辛かった。それほど早いはずではないのだが、もうこのペースを保つのは無理で、どんどん落ちていくのではないかとさえ思った。そうは言っても走り続けるしかなく、気づいたら再び元気になり、30km地点ではこのままペースは多少落ちても軽快に行けるのではないかと思ったのだが、やはりフルマラソンはそこまで甘くなかった。

オランダにいる間にもう1回フルマラソンに出られるかもしれないので、今度は最後まで5分30秒のペースを保ち、もう少し後半を楽しめるようにするのが目標。

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2010-04-08

フローニンゲンの花卉即売会

先週4月2日は聖金曜日Goede Vrijdag。昨年も今年も授業がなかったのであまり認識していなかったが、オランダでは、聖金曜日は祝日(お祝いの日)であるが休みの日ではない。週明けの月曜日は休日となるので、イースターと言えども3連休に過ぎない。

そんな中、フローニンゲンでは毎年聖金曜日にBloemenjaarmarktが開催される。直訳すると花市場だが、一般向けのイベントなので、即売会という方がイメージに近い。中心部のGrote Marktとそこから延びるOude Ebbingestraat、Vismarktと隣接するA-kerkに花屋が並ぶ。

Bloemenjaarmarkt1
Oude Ebbingestraat沿いの球根を売る店。とにかく人だらけ。

Bloemenjaarmarkt2

普段の市場が立つ日も、Vismarktの周りにはいくつか花の出店があるが、この日は規模も店数もいつもとは比較にならない。値段も少し安い気がする。チューリップは50本で€5-6、バラもチューリップよりちょっと高い程度。

Bloemenjaarmarkt3

Bloemenjaarmarkt4 

これだけ並ぶと「花市場」というのも分かる。

Bloemenjaarmarkt5
人だかりができていたのが、この花屋(店は大型トラック)。普段はハンブルクのフィッシュマルクトにいるようだが、この日はフローニンゲンに出張。どうやら、トラック内の大きな花卉を競りにかけている模様。ちなみに、言葉はドイツ語。

その結果、一人で持って帰れないくらいの大きな植物を買って帰る人も多い。

Bloemenjaarmarkt6

Bloemenjaarmarkt7 

大きな植物を買った後にそのまま買い物を続けるのは大変なので、Martinikerkの隣には、無料の花預け所が設置されている。

Bloemenjaarmarkt8

即売会は9時から17時まで。17時過ぎには、駅前の大通りの歩道に人がたくさんいる。

Bloemenjaarmarkt9

どうやら、彼らはドイツから来た日帰り客。ドイツの観光バスが次々とやってきて、彼らを乗せて帰っていった。おそらく、客のほとんどは国境近くのドイツ人と、フローニンゲン近辺のオランダ人で、店の言葉もオランダ語とドイツ語が混在していた。

Bloemenjaarmarkt10

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2010-04-01

エルミタージュ・アムステルダム美術館

アムステルダムのアムステル川沿いに建つHermitage Amsterdamという美術館。ロシア・サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館のアムステルダム別館。

老人ホームとして使われていたAmstelhofを老朽化のために取り壊して、そこに美術館を建設。本格オープンは昨年の6月からという比較的新しい美術館である。
http://www.hermitage.nl/

Hermitage1
美術館のウェブサイトにある、この航空写真を見るとよく分かるが、所狭しとぎゅうぎゅうに並んでいる周りの建物と比べると、スペースの使い方が全く違う。アムステル川(航空写真左下)沿いの小さな入口から敷地内に入ると広場があり、その奥が美術館となっている。

Hermitage2

週末の午後に行くと、結構混んでいた。国立美術館Rijksmuseum、ゴッホ美術館以来の行列に並ぶことに。ちなみに、ゴッホ美術館はMuseumkaartがあれば、チケット購入の行列に並ばずに入口でカードを提示して入場することができるが、国立美術館は並んだ先の手荷物検査を受けてから、入口でカードを提示してチケット(無料)を受け取ることになる。

エルミタージュ美術館はその中間。まず建物の入口で入場制限があり、建物に入って右側にチケット売場がある。ただし、Museumkaart保有者は、右側の自動発券機にカードを入れると、入場券が自動で発券される(無料)。初めて見たが、これは便利である。

Hermitage3
右の挿入口にカードを入れると、画面下から自動で入場券が発券される。

さて、別館ということで、展示方式がユニーク。常設展ではなく、ロシアのエルミタージュ美術館(=本館)が所蔵する作品を企画展としてまとめて持ってくる。そして、それを約半年間アムステルダムで展示するというもの。

大きな展示場が2つあり、どちらか一方を公開、もう一方は次の展示のための準備にしているようである。つまり、(少なくとも今の時点では)半分しか公開していない。その他にも、子供向けの美術館や、とても小さい常設展も一応ある。ロシアとオランダの関係を説明した部屋の地下には、なぜかオランダの昔のキッチンを再現した部屋があったりする。

今年の3月から9月までの展示は、「MatisseからMalevichまで-モダニズムのパイオニア」という企画で、マチス、ピカソからロシアのマレーヴィチやカンディンスキーなどの約75作品を公開。こうした有名な作品はゆったり並べてられているのだが、残念なのはそれ以外の作品の展示方法。展示スペースの作りがあまりよろしくなく、狭い部屋の3面に1点ずつ作品が置かれている。人が少なければよいかもしれないが、それぞれの作品から少し離れたところに人だかりができて、そのせいで次の作品を見るスペースが無くなる。後から来る人は見ている人の後ろに回ることが多いので、進みが遅いと部屋の中心部分に人が集まってしまい、動線が確保できていない。

Squareroom

混んでる美術館で正方形の部屋は渋滞を引き起こす。部屋の数を減らして、もう少し横長の部屋にした方がよかったのではないだろうか。

お土産ショップは、ロシアグッズが並んでいるのだが、ポストカードは展示されている作品のうち一部の有名なものしかなく、その他もあまり食指が動かなかった。大きなカフェもあるのだが、それならもう少し展示スペースを広げてほしかった。。

一般料金は€15と高いので、観光で来られる方は、上述した3つの美術館を観るだけでも€40以上なので、MuseumkaartかIamsterdam Card(エルミタージュ美術館は€3払う必要あり)を買うことをお勧めする。

Museumkaart(24歳以下/25歳以上)- €22.45/39.95 (いくつかの大きな美術館で購入可能)
http://www.museumkaart.nl/
Iamsterdam Card(24/48/72時間) - €38/48/58 (観光案内所などで購入可能)
http://www.iamsterdam.com/en/visiting/iamsterdamcard/iamsterdamcard

この日は美術館をはしご。レンブラント広場Rembrandtpleinの近くで、Herengracht沿いにあるMuseum Geelvink-Hinlopen Huisへ。17世紀に貿易で富を築いたヘイルフィンク・ヒンローペン夫妻の邸宅で、Museumkaartが有効。ちょうど英語ガイドが始まったところだったので、一緒に参加して概要の説明を受ける。その後は、ルネッサンス式庭園に出て自由見学。庭園の反対側に邸宅があり、今度は別の担当の方が待っていて説明してくれる。

Geelvinck

同じ家の右がと左で階数が異なるという面白い構造。5月までは、地階で日本特別展をやっていて、屏風、着物、陶磁器などが展示されている。火・木は休み。
http://www.museumgeelvinck.nl/
 (オランダ語のみ)

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