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2009-11-19

2時間授業が1時間半の理由

大学院の講義は、基本的に1コマ2時間となっている。しかし、講義は正味1時間半。これには2つの理由がある。

1. academische kwartiertje

これを初めて知ったのはアムステルダムにいたときのこと。講義に遅刻した学生が、「この講義は時間どおりに始まるのか」と講師に質問した。オランダでは、時間割よりも15分遅れて講義を開始するという習慣があるらしい。アムステルダムでは、ごく一部の講師だけがこれを採用していた。

フローニンゲンでは、時間どおりに教室に行くと、既に講師がいて、学生もそこそこ入っているのだが、講義が始まらない。この冒頭の15分間をacademische kwartiertje(直訳すると、アカデミックな小15分間)と呼ぶ。ある講師は、この大学ではacademische kwartiertjeを取ることがルールになっていると言っていた。

ほとんどの講義は、9-11, 11-13, 13-15, 15-17時の2時間刻みで設定されている。この前書いたとおり、大学の講義は映画館も含め市内に点在する施設で行われる。そのため、連続する講義が離れた施設で行われると、移動時間が全くないという事態になる。これを冒頭の15分間で調整しているのである。

Gmwmap

学部の作ったマップ。授業が行われる可能性のある施設が示されている。主な教室は左上の学部の施設群に集中しているが、右上の建物の講義も結構多い。この2つの間は1kmくらいある。自転車がないと15分間での移動は困難である。

とはいえ、例外もあるようで、今日の講義では終了10分前になると、数名の学生がぞろぞろと席を立つので、講師が「私が何か変なことを言ったか?」と言うと、「次の講義が時間どおりに始まるので」と早退していた(講師も知っているのでジョークなのだが)。また、朝9時から始まる演習では、最初の講義で講師から提案があり、その前に講義がある人はいないという理由で9時ジャストから始まることになっている。

アムステルダム自由大学は、小さなキャンパスにほぼすべての大学の建物が入っていたし、私の参加していたプログラムはほぼ全員同一科目を履修することになっていたので、こうした問題は生じなかった。現在では、これを採用していない大学も多いらしい。

2. コーヒーブレイク

こうして15分遅れで始まった講義だが、45分経つと学生がそわそわしてくる。講義の折り返し地点で、15分の休憩が入ることが暗黙の了解となっている。オランダ人(学生)はとにかくコーヒーが大好きである。さほどおいしくもないインスタントコーヒー(濃縮したコーヒーをお湯割りしている)の自動販売機に行列を作る。私もそれに加わっているのだが。。

こうして、academische kwartiertje → 45分講義 → コーヒーブレイク → 45分講義、という一見システマティックな構成となっているのである。英語ということもあり、私の集中力は45分でほぼ限界を迎えるようになってしまっていて、すっかりこの仕組みに慣れてきている。

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