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2009年11月の5件の記事

2009-11-27

暖かい11月、らしい。

今日は9時からセミナーだった。8時に起きると、外はどんより暗い。典型的なオランダの朝である。今日は幸い少し太陽が見えたが、最近は風と雨ばかり。

連日暴風雨になっている気がするが、あまりに雨がひどくてバスで移動してみると、市内に着いたころには雨がほぼ止んでいたりする。つまり、この国の雨は一日中ではなく、断続的なものなので、実際にはそれほど雨は多くない。オランダの年間降水量は約600mmで、東京(1500mm)の半分以下だし、比較的雨の多いこの時期も、日本と比べるとやはり降水量は少ない。

確かにアムステルダムにいたときも多少は雨は降っていたが、北に来て寒さが増した気がする。しかし、小さい国土なので、この時期はアムステルダムとフローニンゲンの気温差はほとんどない。

そんなわけで、私の体感温度はとても低いのだが、何とこの秋は記録的な暖かさらしい。今年の11月の平均気温はこれまででちょうど10度くらい。過去一番暖かかったのは1994年の10.2度、次いで2006年の9.2度ということなので、おそらく今年はこの間に入るだろう。

先週末は、久しぶりにライデンに行ったので、ライデン大学の植物園Hortus botanicsの写真。

Leiden_hortis

大学本部の建物はしばらく工事中だったし、通り過ぎるときはいつも入口の門は閉まっていたのだが、この日は開いていたので初めて本部の敷地の中に入った。といっても、植物園を回る時間はなかったので、入口に寄っただけ。植物園の中は相当広いらしい。

Leiden_sugawara

菅原道真の歌を書いた大きなプレートがある。植物園の中には日本庭園もあり、日本語・文化についての教育・研究が盛んな大学ならではである。フローニンゲンの少し南のハーレンには、中国庭園があるらしいが、まだ行ったことがない。

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2009-11-19

2時間授業が1時間半の理由

大学院の講義は、基本的に1コマ2時間となっている。しかし、講義は正味1時間半。これには2つの理由がある。

1. academische kwartiertje

これを初めて知ったのはアムステルダムにいたときのこと。講義に遅刻した学生が、「この講義は時間どおりに始まるのか」と講師に質問した。オランダでは、時間割よりも15分遅れて講義を開始するという習慣があるらしい。アムステルダムでは、ごく一部の講師だけがこれを採用していた。

フローニンゲンでは、時間どおりに教室に行くと、既に講師がいて、学生もそこそこ入っているのだが、講義が始まらない。この冒頭の15分間をacademische kwartiertje(直訳すると、アカデミックな小15分間)と呼ぶ。ある講師は、この大学ではacademische kwartiertjeを取ることがルールになっていると言っていた。

ほとんどの講義は、9-11, 11-13, 13-15, 15-17時の2時間刻みで設定されている。この前書いたとおり、大学の講義は映画館も含め市内に点在する施設で行われる。そのため、連続する講義が離れた施設で行われると、移動時間が全くないという事態になる。これを冒頭の15分間で調整しているのである。

Gmwmap

学部の作ったマップ。授業が行われる可能性のある施設が示されている。主な教室は左上の学部の施設群に集中しているが、右上の建物の講義も結構多い。この2つの間は1kmくらいある。自転車がないと15分間での移動は困難である。

とはいえ、例外もあるようで、今日の講義では終了10分前になると、数名の学生がぞろぞろと席を立つので、講師が「私が何か変なことを言ったか?」と言うと、「次の講義が時間どおりに始まるので」と早退していた(講師も知っているのでジョークなのだが)。また、朝9時から始まる演習では、最初の講義で講師から提案があり、その前に講義がある人はいないという理由で9時ジャストから始まることになっている。

アムステルダム自由大学は、小さなキャンパスにほぼすべての大学の建物が入っていたし、私の参加していたプログラムはほぼ全員同一科目を履修することになっていたので、こうした問題は生じなかった。現在では、これを採用していない大学も多いらしい。

2. コーヒーブレイク

こうして15分遅れで始まった講義だが、45分経つと学生がそわそわしてくる。講義の折り返し地点で、15分の休憩が入ることが暗黙の了解となっている。オランダ人(学生)はとにかくコーヒーが大好きである。さほどおいしくもないインスタントコーヒー(濃縮したコーヒーをお湯割りしている)の自動販売機に行列を作る。私もそれに加わっているのだが。。

こうして、academische kwartiertje → 45分講義 → コーヒーブレイク → 45分講義、という一見システマティックな構成となっているのである。英語ということもあり、私の集中力は45分でほぼ限界を迎えるようになってしまっていて、すっかりこの仕組みに慣れてきている。

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2009-11-17

最近会ったうるさいオランダ人。

個人的にはオランダ人に対してポジティブな印象を持っているのだが、最近、公衆の中で目だったオランダ人は、共通して「うるさい」だった。

◆大学にて

新しい講義が始まり、今回もまた学部の授業に顔を出している。大教室で100人以上の学生が聴講する授業。真ん中辺りに座っている集団がとにかくうるさい。ほとんど途切れることなくしゃべっている。講師が明らかに視線を向けて無言の注意をしたので一旦収まったが、またしゃべり出す。とうとう講師に「あなたたちはずっと授業の邪魔をしているから、しゃべりたいなら外に出てコーヒーを飲んで来なさい。あなたたちもそうしたいでしょ。」と注意された。大学院の講義の多くはinteractiveで、当然雑談も寝ることもないのだが、やはり学部生だとこうした人たちもいるらしい。

ちなみに、彼らは翌週のゲスト講師のときも、周り学生からの冷たい視線も全く無視してしゃべり続けていた。

◆映画館にて

2週間限定だった、マイケル・ジャクソンの「This is it」が延長されたので、観に行った。熱狂的なマイケルファンの多くは最初の2週間のうちに観てしまったのか、この日はなぜか子供連れが多い。確かに子供を持つ親の世代向けの映画なのかもしれない。

私自身はマイケルのファンではなかったが、死の直前にもかかわらず彼のパフォーマンスはとても素晴らしく、King of popと呼ばれることに改めて納得した。内容はともかく、それを遮るようにマイケルを全く知らない子供の声がうるさ過ぎる。親が観たくて来ているのだから、子供が騒いで何で放置するのか、全く理解できない。

「うるさい」とは別の話だが、ここオランダでも本編が終わりクレジットが流れ出すと客が続々と席を立ち、終わったころには数名しか残っていなかった。お金を払って映画を観ているのだから、私は最後まで観ることにしている。この映画は、クレジットが終わったところで、最後のシーンがあるので、席を立たないように!

◆電車にて

AmsterdamからGroningenへの帰り道。最初は、前の女性の携帯電話。通話し放題の料金プランがあるのか、オランダでは携帯で長電話をする人がとても多い。電車等の公共の場で、マナーモードにするとか、通話を慎むという習慣も(ほとんど)感じられない。そして、困ることにオランダ人の声はとにかく大きい。私の語学力では何を言っているのか分からないが、車両中に話している内容が丸聞こえである。先日、授業の中で最近気になっている社会心理学的な事象を挙げることがあったのだが、あるオランダ人が、「なぜ周りに知らない人しかいないときには、大きな声で電話をするのか」というテーマを出した。オランダ人も外国人もみんな笑っていた。。

声が大きいのは、携帯電話の音質の問題ではない。2人での会話も全力でしゃべるのである。その後に反対側にやってきた大学生くらいの女性2人組もまた、ずーっとしゃべっているのだが、その声の大きさが半端ではない。人の名前が出てきていたので、クラスメイトのことをしゃべっているのだろうか、とにかく車内放送並みの大きさで話し続けている。そして、電話も含めてそれを注意するオランダ人はいない。彼らにとっては普通のことなのだろう。

最後は、いびき。電車のどこかが軋んでいるのかと思ったが、おじさんが寝ていた。まあ、これは起こして注意するのもかわいそうなので、仕方ない。そんなわけで、2時間半のほとんどを雑音に邪魔されて、読み物があまりはかどらなかった。

これも文化なのだろうか。。オランダ語のリスニングだと思って聞き流すことにしている。

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2009-11-07

映画館で講義

今週から、前期の後半、つまり2つめのブロックが開始された。大学の施設は町中に散らばっているので、科目によって学部の本館、別館、大学本部など様々な場所に移動することになる。

木曜日の講義は、いわゆる学部の別館に当たる建物で行われる予定だったのだが、最初の講義は「Images 1」に変更になった。これが、Images。

Image1

どう見ても、大学の施設ではない。地階はカフェになっていて、そこを通り抜けると、Images 2と3があり、階段を上った1階にImages 1がある。建物の上部にConcerthuis(コンサートハウス)と書いてあるが、実はここは映画館movie 

ということで、「教室」の中は、こんな感じ。

Image2

おそらく200席くらいあるのだが、学生は30名程度。教室の大きさの問題ではなく、単に教室の数が不足しているようだ。映画館なので、映像や音声は大丈夫だと思ったのだが、Realplayerがインストールできずに開始が遅れ、予定していた講義内容が終わらなかった。。

実は、映画館で講義をやっているらしいという話は以前から聞いたことがあった。ここよりも大きなPatheという映画館も教室として使われている。先日、心理学科の学部生に会ったとき、学部は毎年肥大化していて、今年はオランダ語コースの新入生は800人、internationalの学生を含めると1000人近くになっているそうだ。もっとも、1年経つと25%くらいは休学したり、転籍したり、辞めてしまうらしい。

ということで、心理学概論のような授業は800人近くが必修となることがあり、一番大きな映画館(上映部屋)で講義があり、それには入れなかった学生は隣の部屋でサテライト講義を受けるという仕組みになっているとのこと。

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2009-11-06

Laughter Therapy

クラスメイトに誘われて、Laughter Therapyを体験してきた。大学の心理学専攻の学生ネットワークが企画したもの。そもそもこのLaughter Therapyという言葉すら知らなかったのだが、直訳すると、笑うことによる心理療法。

20名ほどの参加者が夜に自転車で集合し、市の中心部から30分ほどかけて、治療を行っている小さな道場のような会場に移動。白髪でひげをたくわえた、いかにもそれらしい先生が登場し、体験治療を開始した。

ちなみに、その先生はtherapyではなく、meditation(瞑想)という言葉を使っていて、笑いだけでなく患者に応じて色々な治療を行っているとのこと。企業などからも依頼が来ているようで、必ずしも病気に対する治療ということではなく、健康増進のためのアクティビティの1つでもあるようだ。

まずは、笑いに入る前の準備として、立ったまま音楽に乗せて自由に身体を震わせて、心身ともにリラックスさせる。瞑想なので、以後は基本的に目は閉じたままである。

次に、座ってへそを中心に円を描くように上半身を動かす。先生は中心のことを、日本語ではhara(腹)と言うんだと説明していた。でも、この治療の起源は日本ではなく、インドらしい。

それからマットレスの上に仰向けに寝て、10分間自由に身体をストレッチする。先生がドラを鳴らしたところから10分間、みんな一斉に笑い出す。笑い声が混じった音楽が流れ、それに合わせて笑ってみる。瞑想していなくてもそうだが、人が笑っていると笑い出したくなるもの。しかし、10分間笑い続けるのはさすがに難しい。笑えないときは、起き上がって目を開けて、周りを見渡すと確かに笑いがこみ上げてくる。慣れてくると感情を出しやすいらしく、泣いたり怒ったりする人もいるらしい。それにしても、先生の狂ったような笑い方はすごかった。みんなそれに釣られて笑っていた。

10分間笑い続けた後は、10分間クールダウン。それでも、静寂に耐えられずに笑い出す人もいる。私は最後の数分は寝ていた。。

一通り終わり、お茶を飲みながらお互いの経験を語り、質疑応答で2時間弱の体験は終わった。アシスタントの人は、毎日朝起きたら一人で笑っているらしい。しかも音楽も無し。一人でやるのは難しい(そして恥ずかしい)ので、やはりこうしてみんなで集まってやるのが良いのかもしれない。

1回だけの体験なので効果はほとんどないと思うが、気分転換になるのは間違いない。科学的には解明されていないところも多いようだが、病は気からというとおり、感情も涙も出し尽くすくらい笑い続ければ、精神的なものに限らず病気が治癒することもあるというのは分かる気がする。

近所で笑い声だけが響いていたら、それはもしかしたらセラピーをやっているのかもしれませんhappy01

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