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2009年9月の5件の記事

2009-09-30

フローニンゲンの名産品

食べ物が美味しくないことで有名なオランダ。

日本にはオランダ料理店が1つしかないと言われているし、オランダ政府観光局のウェブサイトを見ても、紹介されているすべての料理が野菜を煮込んで肉を添えただけという、とてもがっかりなもの(記事ではなく、オランダ料理のこと)である。

http://www.holland.or.jp/nbt/holland_feature_articles_2003.08.htm

それ以外に紹介されているものと言えば、ムール貝はベルギーだし、白アスパラガスはドイツ、最後には「伝統的なオランダ料理」の記事の中でインドネシア料理が紹介されている。。確かに、どうしても外食せざるを得ないときはインドネシア料理を選べば、安いし外れは少ないと思う。

唯一、これぞオランダと言えるのが、ニシンの塩漬け(料理じゃない…)くらいだろうか。

だが、一応地域の名産品もあるので、わが町フローニンゲンの名産品を集めてみた。

まずは、マスタード。

Groningermosterd

Groninger mosterd。オランダでは、マスタードスープもよく飲まれる。レシピを見ると、マスタードと鳥のブイヨン以外に何やら色々入れないといけないらしいので、まだ作ったことがない。ラベルには、ワインビネガーwijnazijn入りとなっているので、それがGroningerの特徴なのかもしれない。そして、extra pittig(スパイシー)の文字も。実際に食べてみると、まあマスタードなので当然スパイシーなのだが、驚くほどではない。

ヨーロッパでは、フランス・ブルゴーニュ地方のDijonのディジョン・マスタード(粒なし)が有名らしい。この製品のメーカーはフローニンゲンにあるが、ディジョン風も製造している。200g入りで85セントと安い。

次は、ドライソーセージ。

Groningerdrogeworst

Groninger droge worst。ドライソーセージはオランダ各地でオリジナルのソーセージが作られているようなので、フローニンゲンのものがどれだけ有名なのかはよく分からない。だたし、この町のスーパーでは、袋詰めもされていないソーセージが陳列されていて、自分ではさみで切って袋に入れて買うことができる。また、マルクト(市場)でもフローニンゲンのドライソーセージがたくさん並んでいる。

フローニンゲンの特徴は、おそらくコリアンダーが入っていること。そのため、味や香りが独特。食べ続けているとそのうち美味しいかもしれないと思える程度。1本60-70セントくらい。

そして、オランダらしい、パン(ケーキ)。

Groningerkoek

オランダのパンケーキpannenkoekと言えば、薄いホットケーキのような生地に具(ハム、チーズの他、果物、チョコレートなどさまざま)を乗せて食べる料理だが、このkoekはontbijtkoek(直訳すると、朝食ケーキ)と呼ばれる、ずっしりとした甘いライ麦パンのこと。

で、Groninger koek。シロップで味付けされていて甘い。フローニンゲンではこのKnol'sのkoekが美味しいらしいということで、買ってみた。絶対飽きると思ったので、ナッツ入りにする。700gで2.90ユーロ(約400円)と高い。

味の方は、とにかく甘くて重い。当分なくならないと思う。

最後は地ビール。

Groningerbier

Groningse Stadsbrouwerijというメーカーの地ビール。左がアルコールが強めのトリペル、右がいわゆる白ビールで、どちらもベルギービールのような味でなかなかおいしい。1本(300ml)当たり1.10から1.20ユーロ程度で、スーパーでも買える。

オランダでは、300mlびんはリターナブル(洗浄して再使用)なので、本体価格とは別に10セントをデポジットとしてレジで支払う。使用済みボトルは、多くのスーパーにある自動回収機に入れると、デポジットがそのスーパーで使える金券となって返却される。1.5リットルの飲料用ペットボトルなどもデポジットの対象となっている。

一応、これでも精一杯集めてみました。

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2009-09-25

オランダでのDon'ts(やってはいけないこと)

学生の町であるフローニンゲンは、留学生を含む若者が多い。若者による犯罪防止のために警察では英語のパンフレットを作っていて、入学歓迎セレモニーの日には学生団体や保険会社とともに、警察がブースを出していた。そこで配っていた英語のパンフレットには、Do's and don'ts in Groningen(フローニンゲンでやってよいこと、やってはいけないこと)のリストがある。オランダの法律に抵触し、罰金の対象となる行為として例示されているものをいくつか紹介しておく。

【自転車関係】

1) 飾り窓地帯を自転車で走ること 60ユーロ
2) 夜に無灯火で自転車に乗ること 20ユーロ
3) 自転車の逆走 20ユーロ
4) 歩道を自転車で走ること 35ユーロ
5) 盗難自転車を購入又は譲り受けること 250ユーロ+犯罪記録

1)はあまり知られていないと思う。飾り窓red lightは街中にあるので日中は気づかずに通り過ぎてしまうこともあるかもしれないが、おそらく問題となるのは夜だろう。2)はアムステルダムで経験済み(記事はこちら)。聞いたところによると、最近になって点滅式は無灯火とみなされるようになったらしい。

フローニンゲンでは、車道が一方通行になっている通りでも、自転車を除外する(逆走を認める)標識がある場合があるが、そうでなければ、3)か4)に該当する可能性がある。

5)盗難自転車は、正規の中古自転車よりもだいぶ安いらしいが、これは重い犯罪行為である。原色のペンキで塗り直された自転車を見かけることがあるが、これらは盗難自転車ではないかと思う。

【公共の場での不適切行為】

6) 公共の場での飲酒 50ユーロ
7) 道で酔っ払うこと 60ユーロ
8) 公共の場での騒音(音楽、叫ぶこと) 90ユーロ
9) 公共の場での立小便 90ユーロ
10) 公共の場での破壊行為 150ユーロ

私の周りでもあまり知っている人がいなかったのが、6)の飲酒。出店でポテトなどを買うとついビールを飲みたくなりそうだが、確かにオランダではそういった店ではソフトドリンクしか売っていない。実は、アムステルダムのスーパーの前で、レジ袋に缶ビールを入れて飲んでいる人が警察に囲まれていたのを見たことがある。これは観光客でも注意すべきだろう。

もちろん、オープンカフェなどで提供されるアルコールは問題ないと思うが、公共交通機関の中は定かではない。トラムの中で缶ビールを持って騒いでいたクラスメイトが、運転手に「トラムは飲酒禁止なので降りろ」と言われていたが、鉄道(NS)の中では、飲酒している人を見かけることがある。

女王の日Koninginnedagの記事で、4月30日は「2つ以上アルコールを持ち歩いていると罰金を取られる」と書いた。普段は禁止されているが、この日だけは例外ということなのだろう。

【その他】

11) 身分証明書(ID)不携帯 60ユーロ
12) 不正ID所持 220ユーロ
13) 警官を侮辱すること 250ユーロ

日常でIDの提示を求められたことはないが、上に挙げた行為やトラブルに巻き込まれたときにはIDは必要になるはずなので、パスポートか滞在許可証は常に持ち歩くようにしないといけない。

13)について、警官は一般人と比べて面の皮が厚くないといけないと考えられてきたが、そんなことはなく、警官に対する侮辱発言は有罪だとする逆転判決が高裁で出た。
Insulting police officers is a crime (Dutchnews)

おまけにもう1つ。自動車運転中の携帯電話の通話・操作は罰金150ユーロの違法行為だが、来年から取締りが厳格化されるとのこと。
Police get tough on phoning while driving (Dutchnews)

なお、パンフレットではドラッグ政策についても触れているが、誤解を与える記述は避けたいので、ここでは書かないことにする。

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2009-09-20

修了式

アムステルダムでの修士プログラムは、7月に修論が受理された時点で事実上修了していたのだが、8月末日に最終的な修士号取得の可否の審査が行われた。と言っても、その場に立ち会う必要もないし、結果も特に知らされず。あくまで事務手続である。

ようやく先週に修了式が行われた。50名強のクラスメイトのうち、今回の修了式の対象者は半数以下で、既に帰国している留学生もいるので、実際にその場で修了証書を受け取ったのは(2年がかりの学生も含めて)約20名。

日本では、大学全体の卒業式の後に流れ作業で卒業証書が渡された記憶があるが、オランダでの修了式はだいぶ違う。このプログラムだけの修了式で、場所は普通の教室、立派な衣装を着るわけでもない。私服で来ている学生(特にオランダ人)も多い。

事前に知らされた所要時間は2時間半。一体、何人がスピーチをするのかと思ったら、プログラムのDirectorである教授から一言あった後、修論の指導教官から一人ずつ呼び出して、修論の成果やエピソードを数分話してくれる。そして、修了証書にサインをしてめでたく修了となるpencil

おそらく指導教官の都合で、私が一番バッターで呼ばれる。クラスメイトとその家族や知人の前で指導教官からお褒めの言葉を頂き、言われるがままに数枚の証書にサインをして、保存用の筒とバラと記念のカバンをもらう。

個人的には修了証書に入る文字が気になっていたのだが、指導教官が最後にcum laudeだと言ってくれたので、喜びもひとしおshine ぎりぎり要件は満たしているはずだったが、担任に聞いてもそれは自分の担当じゃない(やはりオランダ!)と言われて分からないままだったので、一安心である。他には、オランダ人3人と一番仲の良かったフィリピン人(帰国したので欠席)がcum laudeをもらっていた。

これが20人続くのはあまり面白くないので、途中に修了生による修論発表(概要)が2回ほど入る。最後にDirectorから終わりの言葉があり、式は予定時間を少し超過して終了。その後、構内で立食パーティ。もちろん、パーティが終わってから、学生だけでアムステルダム市内へ出かけて2次会となる。3次会もあったが、さんざんみんなと話して食べて飲んだので、トラムが無くなる前に2次会で失礼する。

アムステルダムでは、今さらながらシロダムSilodamという住居やオフィスが入る有名な近代建築を訪問。近くで面会があり急いでいたので、アムステルダム中央駅からタクシーに乗ろうとしたが、近いので歩けと言われる。バスも出ているが2km程度なので、徒歩圏内foot

Silodam1

シロダムという通りに沿っているが、建物と通り(陸)の間に少し隙間があり、海(湾)に浮かぶように建っている。駅前から北へ渡る無料フェリーから眺めると全体が分かる。オランダらしい建築であり、フローニンゲンの我が家はこれを参考にしている気もする。

Silodam2

設計は、MVRDVというオランダの建築家集団で、自由大学の医学センターVUmcのがんセンターも手がけている。

Vumc

その週末は、その日に知り合いに誘われて、Wouter Hamelという日本でも少し人気があるらしいジャズシンガーのコンサートを聴きに、彼の地元であるハーグのライブハウスへ。見た目は若いが、実は30過ぎらしい。彼自身のパフォーマンスもよかったが、バックのバンドメンバーと楽しんで演奏しているのが伝わってきて、楽しめた。

Wouterh

ステージの左脇では、曲に合わせてOHPに影絵を映し出すという細かい演出をしている人がいた。地元の友達という感じで、ちょっと和んだ。

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2009-09-18

新学期、始まる。

前回の更新からかなり時間が経ってしまった。新しい大学院が始まってしばらく経つが、まだ慣れていない感じがする。

3週間の集中オランダ語講座は無事終わり、5単位をもらったが、おそらく修士の卒業単位には算入できないだろう。それとほぼ入れ替わりで、大学のIntroduction weekが始まった。留学生向けのwelcoming ceremonyは、フローニンゲンのランドマークであるマルティニ教会Martinikerkで行われ、学長らが祝辞を述べた。

Bommenbered

国旗を掲げるMartinikerk。8月28日は、Bommen Berendと呼ばれるフローニンゲンの解放記念日で、フローニンゲンだけの祝日である。当時のフランス王国と戦ったオランダ戦争は1672年だが、フローニンゲン大学は1614年創立である。今年が395周年だが、あと5年後の400周年はより盛大になるに違いない。

Rugrector

この方が学長。学生に呼ばれて自宅から(確か15kmくらいと言っていた)学生寮でのイベントに参加したのだが、その際も自転車で行ったというエピソードを話していた。オランダの中でもここフローニンゲンは自転車の町であるbicycle

夏休みが明けると、フローニンゲンは学生だらけになる(つまり、自転車だらけでもある)。フローニンゲン大学とHanzehogeschool(高等専門学校)にそれぞれ2万5千人以上の学生が在籍するので、17万人の市民の約3割が大学生ということである。

アムステルダム自由大学と異なるのは、留学生の規模である。大学が大きいこともあり、留学生がとにかく多い。ERASMUSプログラムと呼ばれるヨーロッパ内の交換留学システムの学生が相当数を占める。また、ドイツ国境と近いこともあり、ドイツ出身の学生が目立つ。留学生ネットワークの事務局の学生はアムステルダムでは数人だったが、フローニンゲンでは100人くらいいて、イベントも常にグループに分かれる。

歓迎イベントの内容はアムステルダムと同様で、初日の夜はPub crawlと呼ばれるパブのはしご。ウェルカムドリンクのチケットを渡されたパブは何と6~7軒。さすがに3,4軒回ったところで引き上げる。その他は、市内の散歩、大学の運動施設や文化センターでの体験デーなど。

それと並行して、大学院も始まる。初日は説明と各種手続ということで、キャンパスに行ってみると、教室には数名のクラスメイトと担当教授とアカデミックアドバイザーだけ…gawk この日は留学生向けだった。入学前に聞いたときは10名以上留学生がいると聞いていたのだが、実際に入学したのは最終的に私を含めて5名だけだった。奨学金がもらえずに辞退したアフリカ等途上国の学生もいたらしい。結局、クラスメイトは、ギリシャ人、メキシコ人、中国人、インドネシア人の4名である。

オランダ人のクラスメイトは何人いるのかと聞いても、よく分からないとか。。私のプログラムは1年コースで、数年前にinternational programmeになったので、留学生への対応は言わば「後付け」なのである。

実はこの説明会と同時刻に既にある科目の1回目のレクチャーが始まっていると言われた。規模も大きいし、歴史もある大学なので、しっかりしていると思ったのだが、たまにそうでもないところがある。科目の履修登録も、英語表示のinternational programmeとしては登録できずに、オランダ語表示の同じ科目を登録しないといけない。

更にひどいのは、教授ら大学スタッフとの連絡は大学のwebmailで行うこととされているのだが、そのwebmailがInternet Explorerとの相性が悪いので、メールを書くときはFirefoxを使わないといけない。IT担当スタッフはたくさんいるのに、何でシステムがこんなにしょぼいのか。。

授業は1日1コマ程度だが、新しい分野なので、毎日図書館にこもって予習をしないとついていけない。そのリーディングの量が多いし、社会科学系の論文は難解である。。1年が2つの学期から構成され、各学期が2つのブロックに分かれている。1ブロック週1コマで5単位が基本だが、基礎的な必修科目などは週2~3コマでも5単位しかもらえない場合もある。

卒業に必要な単位は60単位で、その半分の30単位を修士論文が占める。アムステルダムではほとんど科目を選ぶことができなかったが、ここでは選択科目の幅が広いのがいい。しかし、最後のブロックにも科目が設定されているので、最後は修論を書きながら単位を取るという厳しい生活が待っていることになる。

今年のうちに修論のテーマを決めて書き始めるくらいでないと、と言われているので、早速分野の近い教授のアポを取って、打合せをするつもりである。

Rugacademiegebouw

Welcoming ceremonyの日のAcademiegebouw。フローニンゲン大学は、市内の至るところに建物が点在しているが、このAcademiegebouwが中心的な建物で、その向かいに大学図書館がある。

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2009-09-05

日本vsオランダ@エンスヘーデ

チケットを入手することができたので、日本代表対オランダ代表の試合を観に行くsoccer テレビで見ることはよくあるが、熱狂的なファンではないので、代表戦の観戦はこれが初めて。場所はEnschedeというドイツの近くの町。Groningenからは電車で2時間半なので、アムステルダムと同じくらい。この町には、トゥエンテ大学があり、会場はFC TwenteのホームスタジアムDe Grolsch Veste。

Grolschはオランダのビールブランドであるbeer 本社はここEnschedeにあることを初めて知った。オランダに来る前は、この国ではビールはHeinekenしか飲まないのかと思っていたが、暮らしてみると、Grolschも同じくらい飲むことがある。

スタジアムに着くと、結構日本人がいる。日本から来ている人が多いようだ。みんな9日のガーナ戦まで残るのだろうか。それとも週末だけの弾丸ツアーか。私たちの席はゴール裏で、ほぼすべて日本人で埋め尽くされていた。

Enschedejn1

オランダのナショナルカラーはオレンジで、よく映える。

Enschedejn2

オレンジのビニール棒を持っている日本人の観客がちらほら。これではまるでオランダの応援団である。かく言う自分も、ブルーの服が無かったので、オレンジのTシャツを中に着込んでいたのだが。。

試合の方は、前半は互角以上の試合をして、0-0。後半は明らかにスタミナ切れになってしまい、1点取られた後は一方的な展開になり、終わってみれば0-3。オランダの3点はどれもレベルが高かった。

Enschedejn3

フリーキック直前の相談。結局、俊輔が蹴る。本田にはあまりボールが回らず、見せ場を作れなかった。

雨が降ったり止んだり、豪雨になったりで、選手は大変そうだったrain 観客席は屋根があったので大丈夫だったが、それにしても寒かった。つい最近まで半袖と長袖のどちらにするか悩んでいた気がするのだが、どうやら夏は終わり、どんよりした冬に向かい始めているようだ。

試合後は、近くを散歩することになり、Almeloという町に立ち寄る。Enschedeも何もないらしいが、やはりこの町にも何もなかった。

Almelo

ということで、結局教会くらいしか目を引くものはない。町の中心広場が仮設遊園地になっていて、騒がしい同じ音楽をずっと鳴らしている(フローニンゲンのGrote Marktもたまに遊園地になる)。その近くのカフェで軽食を取って、帰宅。

Enschedejn4

次のガーナ戦に期待しましょう。

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