夜の美術館(パリ編)
アムステルダムでは、11月にmuseumnachtという夜に美術館を開放するイベントが開催された(記事はこちら)が、ここパリでも、土曜日に美術館の夜Les nuit des museesというイベントがあった。
公式ウェブサイトによると、今回が5回目の開催で、ヨーロッパ全土に広がっているイベントらしい。パリでは、18時から24時まで、参加している美術館が無料開放された。まあ、美術館の入場料すら払えないというほどではないのだが、アムステルダムのmuseumnachtと同じように、いつもの違う経験ができるのではないかというのが楽しみだった。
http://nuitdesmusees.culture.fr/
このウェブサイトには英語版もあるが、名ばかりで実際はほとんど英語情報がない。そのため、どこの美術館が参加しているという以外の情報はほとんど分からない。
まずは、前回パリを訪問したときに駆け足で回ったオルセー美術館に行くことにした(昨年のパリ訪問の記事はこちら)。18時半の開館と同時に到着すると、既に行列ができていたが、20分ほどで入ることができた。
入口で、今夜の特別プログラムのチラシをもらったが、フランス語なので何かさっぱり分からない。ガイドツアーがあるようだったが、これもフランス語なので行っても仕方ない。
今回は印象派をゆっくり見たかったので、地階を少し見た後、5階に行く。オルセー美術館のメインの展示は地階、2階、5階の3フロア。ルノワール、ドガ、セザンヌ、モネ、ピサロ、マネなどが多く展示されている。フルートの音が聞こえたので、そちらに向かうと、ルノワールの有名なLes baigneuses(英語ではThe Bather、日本語では「浴女たち(ニンフ)」と呼ばれるらしい。)の前でフルートの演奏が披露されていた。
どうやらこの日の特別プログラムの1つだったらしい。
その後は、前回見ることができなかった2階に行って、ロダンの彫刻や、アール・ヌーヴォーの部屋を回る。
2階の左側がロダンの彫刻のあるセーヌ・テラス、左側のリール・テラスは彫刻の特別展をやっていた。
2階には、祝典の間と呼ばれる超豪華な部屋がある。写真がいまいちだが、金色の装飾に囲まれた大きな部屋には驚かされた。
やはり、まだ見足りないのだが、他の美術館にも行きたかったので、移動することに。出たときには、セーヌ川沿いの大通りまであふれそうなほど人が並んでいた。
オルセー美術館はRER C線のMusee d'Orsay駅前。月曜休館。通常は、9時半~18時、木曜日は21時45分まで開館。入館料は8ユーロだが、30歳以下の人又は夕方入場の割引は5.5ユーロ。
セーヌ川を渡ってルーブル美術館の前まで行くと、やはり並んでいた。中に入ったところで、広くて歩き疲れるし、人も多いだろうから今回はパスすることにした。
カルーゼル凱旋門からピラミッドとルーブル美術館を望む。空は青いが、もう21時を回っている。
結局、2つめは、マレ地区にあるヴィクトル・ユゴーの家Maison de Victor Hugoに行くことにした。ユゴーは、19世紀の小説家で政治家。レ・ミゼラブルLes miserablesが有名だろう。パリでは、凱旋門から放射状に伸びる大通りの1つの名前Avenue Victor Hugoになっているし、その通り沿いにはメトロ駅Victor Hugoもある。
ここは、彼が住んでいたアパートを美術館として開放している。彼の家はアパートの2階部分なのだが、このアパートがかなり広い。7部屋ほどあり、一番奥が寝室となっている。その途中の部屋には、中国の装飾や陶磁器が並べられた部屋もある。
今度は拍手が聞こえたので、そちらに行くと、どうやらイベントが終わったところのようだった。隣にいた人がトレビアンだったと話しかけてきたのだが、残念ながら何がトレビアンだったのか分からなかった。

展示品は、ユゴーの肖像画はもちろん、彼自身や彼の子孫が描いた絵画や、他の絵画・彫刻などもある。
場所は、バスチーユBastilleから歩いて数分、ヴォージュ広場Place des Vosgesに面したところにある。入場は無料(特別展は有料)で、通常は月・祝を除く10~18時に開館。
フランスでは、最近、18~25歳のEU市民は美術館の入場が無料という、大胆な政策を導入した。そのためか、この日は若者の姿はあまり見かけず、大人向けのイベントという感じだった。
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